So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

「ドキュメンタリーの力」鎌仲ひとみ/金聖雄/海南友子 [それでもどっこい生きてます]

劇場で買って、そのまま一気に読んでしまいました。

マスメディアでは取り上げることの出来ないドキュメンタリーを撮る、そして上映する、ということがどんなことなのか、3人の映像作家がそれぞれの体験を語る本です。

映像に限らず自分の信念を語るということが、なんでこんなに難しいのか。

みんな「世の中は変わらない」という状態に慣らされてしまって、自分の言葉を失ってしまっているのでしょうか。

鎌仲ひとみは、ニューヨークにある【Paper Tiger】という、メディア・アクティビスト集団に参加していたことがあるそうですが、そこのキャッチフレーズは、"Where your brains are?"(あなたのおつむはどこにあるの?)だそうです。

視聴者を思考停止に追い込むメディアではなく、自分の頭で考える為のメディアを作る、そんな思いがこもっているそうです。

ドキュメンタリーの力

ドキュメンタリーの力

  • 作者: 鎌仲 ひとみ, 金 聖雄, 海南 友子
  • 出版社/メーカー: 子どもの未来社
  • 発売日: 2005/03/22
  • メディア: 新書


「六ヶ所村ラプソディー」を見てきました [それでもどっこい生きてます]

会社の同僚に進められて、「六ヶ所村ラプソディー」という映画を見てきました。
タイトルの通り青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設に関連する問題を扱ったドキュメンタリー。

「反対!反対!また反対!」という声高なメッセージではなく、六ヶ所村はどんな場所なのか、どんな人が住んでいて、どういう生活をしているのかなど、意外なほど淡々と映像にしています。
農業をやっている反対派の人たち、実際に再処理工場で仕事ができて助かっている人たち、イギリスで稼動中の再処理工場のレポート、東大教授のインタビュー、京大教授のインタビュー。

正直にいえば「こういうドキュメンタリーを見に行く自分」というものに違和感があります。
こうやってblogに書くことにも、やや抵抗があります。

でも、だからこそ見に行くし、こうやって記事にもしているのだと思います。

映像を見ながら感じたのは、監督の信じる力みたいなものでした。

単に押し付けの正義や安っぽい理想を信じているのじゃなくて、自分達で考えて行けること、知ることからはじめられるということを信じている。
無力感にとらわれてはいけない、知るところからはじめるしかない、という直球のメッセージです。

あー、また受け取ってしまったよ。ボールが貯まる一方だ~。

六ヶ所村の再処理施設はまだテスト中ですが、2007年からは本格稼動するとのことです。

この映像にも出ていた京大教授の小出裕章さんが参加している、【原子力安全研究グループ】というページに色々と原発関連の資料があるみたいです。
興味がある方はどーぞー。

~~ 以下、勝手に宣伝 ~~
【六ヶ所村ラプソディー:オフィシャル・ウェブサイト】
【六ヶ所村ラプソディー:オフィシャルブログ】
11月3日(金)まで「ポレポレ東中野」で上映とのこと。
また、来年1月から、同じ監督の作品である「ヒバクシャ」と同時にアンコール上映されるらしいです。

ヒバクシャ ~世界の終わりに~

ヒバクシャ ~世界の終わりに~

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2006/08/26
  • メディア: DVD


ドキュメンタリーの力

ドキュメンタリーの力

  • 作者: 鎌仲 ひとみ, 金 聖雄, 海南 友子
  • 出版社/メーカー: 子どもの未来社
  • 発売日: 2005/03/22
  • メディア: 新書

という訳で劇場で売ってた、DVDと本を購入。
本には監督のサインもらってしまった。うっしっし。


「「資本」論」稲葉振一郎 [それでもどっこい生きてます]

経済学の流れを順番に追える本。
とても丁寧な説明で読みやすいです。

自然状態的な社会と、高度に構築された現代の人工的な社会。

「いまさら自然にかえることなんてできないよ」と分かった様な顔で、無意味な言葉を吐くことはできますが、稲葉振一郎はもうちょっと込み入った形で「なぜ自然にかえれないのか」を説明しています。

それはスタイン・ベックの「怒りの葡萄」を読んだときに感じた「カネ」の力に近い感じ。
一旦人工的に構築されてしまった世界に慣れ、自然で生きるための古い知識を捨て去っている以上、単に「自然にかえる」ことはできない、というような。

「経済学という教養」もそうでしたが、稲葉振一郎は難しいことを伝えるのがうまいですね。

関連記事:
【2004年3月13日:「経済学という教養」稲葉振一郎】
【2005年7月24日:「怒りの葡萄」スタインベック】
【2005年8月17日:「ハードワーク」ポリー・トインビー】
【2006年2月1日:「「アメリカ抜き」で世界を考える」堀武昭 】

「資本」論

「資本」論

  • 作者: 稲葉 振一郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/09/06
  • メディア: 新書