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「八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学」佐藤卓己 [それでもどっこい生きてます]

「なぜ終戦記念日は八月十五日なのか」を、色々な角度から分析した本。

そんなこと考えたこともなかったので、とても刺激的でした。

歴史的事実としては、
八月十四日 ポツダム宣言受託
八月十五日 天皇の国民に対するラジオ放送(玉音放送)
九月 二日 ミズーリ艦上で降伏文書に調印
とのことなので、「八月十五日を終戦記念日とする」というのはちょっと無理があるのでは、という点を軸に話が進みます。

実は八月十五日は何かが決まったりした日ではないからです。

では、なぜ八月十五日が終戦記念日なのかについて、
・ラジオやテレビでの八月十五日の扱いの移り変わり
・玉音放送の扱いの変化
・歴史教科書での終戦の取り上げ方の変化
などを具体的な資料として、「お盆」と「天皇の祭祀長としての役割」、「敗戦」を「終戦」としたい心理、「丸山真男の八・十五革命論」などをキーワードにして話が展開します。

読んでて思ったのは、「新しい歴史教科書」のこととか、小林よしのりが取り上げていることとか、最近の話の様にみえて、終戦直後から、ずっと繰り返し論議されていたことだったのか、ということです。

条件降伏か無条件降伏か、敗戦なのか終戦なのか、侵略なのか進行なのか、議論はずいぶん昔に出尽くしているんですね。もうちょっと追っかけないと分かりませんが、多分そうなんでしょう。

じゃあ、なぜそんなに長いこと繰り返し議論しているのに決着がつかないのか?

もしかすると「最終的には論理の話じゃないから」なのでしょうか?
そうなのであれば、基本的な知識さえあれば、後は自分が立ち位置を決めるダケになります。

なんか面白くなってきたぞ。

そういえば、ちょっと前から丸山真男にふれることが多いですが、丸山真男に近づけば近づくほど、何か良く分からない空白が生まれてきている感じがして、そしてそれは吉本隆明の影な予感がしています。そろそろ読むか。

八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学 ちくま新書 (544)

八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学 ちくま新書 (544)

  • 作者: 佐藤 卓己
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/07/06
  • メディア: 新書


「ホテル・ルワンダ」「ミュンヘン」新文芸座にて [それでもどっこい生きてます]

前から見たかった「ホテル・ルワンダ」が、池袋にある【新文芸座】ではじまったので見てきました。
ついでに同時上映の「ミュンヘン」も。

内容を知っている方からすると、「この2本を一日で見るのか!」と思うかも。

上映時間の都合で「ミュンヘン」、「ホテル・ルワンダ」の順で見ました。

「ミュンヘン」は、ミュンヘンオリンピックで11人のイスラエル人選手が殺されたことに対する、イスラエルのパレスチナゲリラへの報復を描いた作品。主人公は暗殺者となるアヴナー。
最後のシーンで、アヴナーがエフライムを食事に招待して拒否されるシーンが、すごい重かったです。そこまで平和は遠いのか。

「ホテル・ルワンダ」は、ルワンダでフツ族がツチ族を大量虐殺(100万人)したことを題材にした作品。
国連平和維持軍のオリバー大佐が主人公のポールに「オレの顔に唾を吐け」と、自分の無力さに腹を立てるシーンと、虐殺の映像を世界中に流しても、まあ怖いといって、みんなディナーに戻るだけさ、と報道カメラマンのジャックが吐き捨てるシーンが、印象的。
自分は主人公達ルワンダ人より、外国人の方に感情移入していました。虐殺する/される側ではなく、あくまで外部から助けようとする側。「しょうがない」と言い切っていいのかは良く分かりませんが、悲しいかなそうでした。

~~
この映画館、はじめて行ったんですが、結構アットホームで良い映画館でした。
いまどき珍しく入れ替え制じゃないので、入場券を買えば一日中映画が見れます。(1300円)
入ると客席には年配の方がたくさんいて、ちょっとびっくり。
入れ替え制じゃないとか、割引が豊富とか、普段は古い映画をやってるとか、色々理由があるんでしょうが、みんな気軽に暇つぶしに来てる感じ。場末感バリバリ。普通に弁当食べてるし。
最近の映画館って、ちょっと気取って見に行くところってイメージが強いので、びっくりしつつも、なんか「こういうの落ち着くなー」と和んでしまいました。年配の人が多いところって、なんか和みません?
まぁ、今日の映画は強烈だったんですけど。


映画みたり本かったり [それでもどっこい生きてます]

今日は暑かった~。梅雨明けてないけど、すっかり夏気分。

んで、ホテル・ルワンダを放映している映画館を見つけたので見てきました。感想はまた別エントリーで。

その後大量に本を購入!

丸山眞男 8・15革命伝説

丸山眞男 8・15革命伝説

  • 作者: 松本 健一
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2003/07/26
  • メディア: 単行本


敗戦後論

敗戦後論

  • 作者: 加藤 典洋
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本


この2つは、「八月十五日の神話」で引用され面白そうだったので買い。

丸山真男と平泉澄―昭和期日本の政治主義

丸山真男と平泉澄―昭和期日本の政治主義

  • 作者: 植村 和秀
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本


これは前から気になっていたので買い。

僕が批評家になったわけ

僕が批評家になったわけ

  • 作者: 加藤 典洋
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/05/21
  • メディア: 単行本


これは「敗戦後論」の横にあって立ち読みしたら面白そうだったので買い。キチンと読んでないけど加藤典洋は好きになりそうな予感がビシビシします。

「負け組」の哲学

「負け組」の哲学

  • 作者: 小泉 義之
  • 出版社/メーカー: 人文書院
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本


これは帯につられて買い。この人の本ははじめて、かな?

自虐の詩 (上)

自虐の詩 (上)

  • 作者: 業田 良家
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: 文庫


自虐の詩 (下)

自虐の詩 (下)

  • 作者: 業田 良家
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: 文庫


これは、「うつうつひでお日記」で紹介されていてよさそうだったので買い。

アドルフに告ぐ (第1巻)

アドルフに告ぐ (第1巻)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 1985/05
  • メディア: 単行本


これはむしょうに読みたくなってしまったので全巻買い。高校の時に図書館ではじめて読んでものすごいショックを受けた記憶アリ。今読むとどうだろうか?