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「アドルフに告ぐ」手塚治虫 [それでもどっこい生きてます]

アドルフ・カウフマンが、アドルフ・カミルのお父さんを殺すシーンが、ショッキングでした。

自分にはどうすることもできないまま、「なんでこんなことになってしまうのか」ということが連鎖していく怖さ。でも、生きるためにその状況に適応していってしまう悲しさ。
自分なんてなくなってしまう状況。

高校のときにはじめて読んで、2回目ですが本当に恐ろしい話です。

「あいつは敵だ殺せ」

その一言ですべてがはじまり、はじまりさえすれば「敵」を指し示しつづけるだけで、もうすべてが回転していく。どこにも「敵」なんていなかったのに。

「敵」を指し示す人には、本当に注意が必要です。
それがもっともらしかったとしても、自分がその不安に負けそうになったとしても、何かを守るためだったとしても、「敵」を殲滅すれば問題が解決すると考えるのは間違っています。
仮に「敵」がいなくなったとしても、また誰かによって新しい「敵」を指し示されるだけです。

理想論じゃありません、現実論です。

北朝鮮は「敵」ではありません。
誰かが作り上げ、指し示している「敵と呼ばれるもの」なだけです。
いまだから冷静に。

「あいつは敵だ殺せ」といってる本人は絶対自分では「敵」を殺しません。”あなた”に殺させます。忘れてはいけません。

アドルフに告ぐ (第1巻)

アドルフに告ぐ (第1巻)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 1985/05
  • メディア: 単行本


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コメント 2

あすなろう

手塚治虫の本はいつ読んでも考えさせられますね。
by あすなろう (2006-08-01 09:54) 

ひげたま

あすなろうさん、こんばんわ。

そうですね。あの鉄腕アトムだって結構重いテーマですもんね。
でも、それをマンガとして楽しめるものにできる力量はすばらしいと思います。
たとえれば「軽石」みたいな感じでしょうか。
by ひげたま (2006-08-01 21:55) 

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