選挙、美術館、博物館、ジュンク堂 [それでもどっこい生きてます]
選挙いって、美術館いって、博物館いって、ジュンク堂いって、帰宅。
天気予報では雨50%だったのに、晴れて気持ちのよい日でした。
ジュンク堂では久々に大量の本をゲット。
たまってた感想文も簡単ながら書いたので、溜まってたもろもろがやっと終了。ふー。
「老師と少年」南直哉 [それでもどっこい生きてます]
「世界屠畜紀行」内沢旬子 [それでもどっこい生きてます]
日本を含め、世界の屠畜(とちく)事情を、イラストを交えて紹介しています。
この本、率直にいい本です。
普段、日本では目にすることのない、家畜の処理工程を丁寧に取材しスケッチして、紹介しています。
肉を食ってるってことは、どこかで家畜は処理されているわけですが、多くの人は見たことも考えたこともないはず。少なくとも自分はそう。
元々、筆者には、日本で「屠畜」を生業にする人が、なぜ差別されるのか、他の国の事情はどうなのか、そこを調べるという動機も一部にあると書いていますが、そういう「社会問題」だけに注目するのではなく、、普通に「肉を食う為に必要なコト」に向き合っている姿勢にとても共感しました。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」J.D.サリンジャー [それでもどっこい生きてます]
「詩人と絵描き ~子ども・絵本・人生をかたる~」谷川俊太郎/太田大八 [それでもどっこい生きてます]
「もう一つの王国 グイン・サーガ113」栗本薫 [それでもどっこい生きてます]
「“敗戦”と日本人」保阪正康 [それでもどっこい生きてます]
「昭和天皇―畏るべき「無私」」松本健一 [それでもどっこい生きてます]
正直にいうと、一つ前の「天皇と中世文化」を読んだあとだと、かなり厳しい読後感でした。
ただ、私の読み方が悪かったとも思います。
筆者の思いが強く出ているので、筆者の意見を知るという意味では興味深くはあるし、そういう本は好きではあるんですが、天皇論として読むのはちょっとツライ感じです。
時期的に皇室典範改正の論議のさなかだったこともあり、その点についても触れています。
関連本:
【2006年8月8日:「丸山眞男 八・一五革命伝説」松本健一】
「天皇と中世文化」脇田晴子 [それでもどっこい生きてます]
専門書的でありながら、すこぶる面白い本。
「天皇制ってなんなんだろう?」
この疑問を考える時、どうしても明治以降の天皇を前提にして、戦争との関係や、明治維新以降の近代化との関係で考えてしまいがちです。少なくとも私はそうです。
この本は、そんな近代に縛られた天皇制への考え方をときほぐしてくれました。
中世戦国時代、武士の力が強くなり相対的に貴族や天皇の力が弱くなった時に、なぜ権力者である武士は天皇制を残したのか?
その理由について、筆者は天皇を中心とした貴族文化の影響力の面から考えていきます。
近代以降のベタベタした天皇論じゃなくて、すこぶるドライなのが、とてもよいです。
そういう意味では、「天皇と日本のナショナリズム」に近い印象を受けました。
関連本:
【2005年12月26日:「大正天皇」原武史】
【2006年7月2日:「幕末の天皇・明治の天皇」佐々木克 】
【2007年1月6日:「天皇と日本のナショナリズム」神保哲生/宮台真司】
掃除、旅行の手続き、映画 [それでもどっこい生きてます]
昨日の公約を果たすべく今日は掃除。
ひさびさに、部屋の床を見た気がするなー。気持ちいい。
勢いで北海道旅行の予約も済ませ、その後は、【ポレポレ東中野】へ映画を見に。
見たのは「ナージャの村」と「アレクセイの泉」。(↓予告編)
「ナージャの村」も「アレクセイの泉」も、1986年4月26日に事故を起こしたチェルノブイリの影響で立ち入りを禁止された、ベラルーシ共和国にある小さな村を舞台にしたドキュメンタリーです。
チェルノブイリが背景にあるといっても、別に物々しい原発反対の作品ではなくて、田舎の村にすむ人々の生活を映像に収めた、割りと淡々とした良い作品でした。NHKの新日本紀行みたいな感じとでもいいましょうか。
農業や酪農を主体にした自給自足の生活、宗教(ロシア正教なのかな?)の儀式など、「へー、このあたりに住んでいる人は、こういう生活をしてるのかー」と、とても興味深いものでした。
おっさんたち、ウォッカ飲みすぎだし。(笑)
でも、ウォッカ含め今までの生き方を当たり前に生きている感じ。
もちろん近代化や資本主義経済の影響はあるんですが、それでもそのまま生きている姿は「人間はずぶといなぁ」と思わせられるものでした。