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「イェルサレムのアイヒマン」補足 [それでもどっこい生きてます]

「悪の陳腐さについての報告」という副題ですが、みなが「悪の権化」といっているアイヒマンが、ただの普通の男で、記憶力も弱く、言ってることは一貫性がなく、自分がナチスでいかに出世したかについては饒舌に話す、なんともしまりのない「悪の権化」である、というところからきています。

アイヒマン個人は本当に陳腐な男です。

では、そんな彼がなんでユダヤ人を大量に「最終解決」に向かう列車にのせることができたのか?
それは彼が仕事に忠実だったからです。
虐殺に忠実ではなく、あくまで国家としての仕事に忠実だった。
彼はナチスドイツという国が作った法律には、一つも違反していない。

これをどう考えるか?

彼を「大量殺人者」「悪の権化」として裁きたいイスラエルは、アイヒマンがこういった平凡な男であることを最後まで認めることが出来ません。

でも、実際、悪と呼ぶものはこんなに陳腐な男の行動に支えられていたわけです。
必ずしも一人一人は悪人でなくとも、巨大な組織で悪を行うことができる。

「運動体としての組織」「習慣化の恐ろしさ」など、色々考えることはありますが、機会があれば他のナチスの関連の本も読んでみようと思います。全然読んだことないので。


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