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偉い人は「何が偉い」のか?【「「個」を見つめるダイアローグ」補足】 [それでもどっこい生きてます]

たとえば宮沢賢治を「農民救済のために尽くした偉い人」という風にみる見方があります。

でも、私が宮沢賢治を好きなのは、童話や詩に「宇宙」を感じられることと、「雨ニモマケズ」で分かるように自分では偽善だと感じていながらも農民救済などをせざるを得ないそのありかた、生き方として自分にはそれしか選択できない一種の「呪い」ともいえる魂のあり方に、つよく共感を寄せるからです。

村上龍は二宮金次郎を例にして、彼が凄いのは人に尽くしたことや貧しい人を基準に政治や経済を考えたことではなくて、合理的にものを考えて飢饉などに対処したことだ、と言っています。
その後、村上龍の話はたとえばイラク戦争でも、ヒューマニズムじゃなく合理性を軸にすれば考え方の対立を超えて話し合う余地が生まれるのじゃないか、と続きます。

私がこの話で思ったのはちょっと別のことで、それは「正しい生き方」の押し付けです。今の世の中で常々感じていることでもあります。

別に宮沢賢治や二宮金次郎は評価に値しないという話じゃなくて、その人たちの「生き方」じゃなくて「スキル」を正しく評価すべきじゃないのかなぁ、と思うわけです。
誰一人として宮沢賢治や二宮金次郎と同じじゃないじゃないですか。
それなのに「彼らの「生き方」から学ぶべきだ」というのには無理があると思うのです。
なんで「スキル」の問題じゃなくて、いきなり「生き方」の問題に飛躍してしまうのか。

私にはそこが納得できないわけです。なんなんだろう、コレ。


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ひさびさに朝まで本を読んでしまった [それでもどっこい生きてます]

只今、朝の6時30分。
NHKでは地方の「ぜんまい料理」について流しております。
ぜんまいは「山のダイアモンド」だそうです。
そうなのか。
「畑の牛肉、大豆」ってのがありますが、こういうのってたくさんあるんでしょうかね。

なんか寝付かれなくて、村上龍の本を全部読んでしまいました。
対談本は会話主体だから、すぐ読めてしまいますね。

あ、ちょっと眠くなってきた。

うわ、ぜんまいって塩で揉むとあんなにしわしわで黒くなるのか。
すげー。

寝る。


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「「個」を見つめるダイアローグ」村上龍・伊藤穰一 [それでもどっこい生きてます]

”はじめに”で、「この本はポジティブな本である。だから読者は、できるだけ楽しみながら読んで欲しい」とあったのに、思わずぐぐっと朝まで読んでしまいました。

対談本ですが書いてあることは至極村上龍です。

私は村上龍のやってることは地に足ついてて好きなんですが、そろそろ世の中の方が変わっていかないと、村上龍もしゃべることなくなっちゃいそうです。

【去年の12月29日の日記】で取り上げた、橋本治の「乱世を生きる」との関連でいえば、日本の世の中的には「あ、気ーづいちゃった。しょーがねぇなぁいっちょオレがやるか」ってなのがポコポコ沸いてくる状態に移行しつつあるんじゃなかろうか、と思うわけです。ちがうかなぁ。


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「教育にできないこと,できること―教育の基礎・歴史・実践・研究」菱刈晃夫 [それでもどっこい生きてます]

5月18日の日記に【教育とプロパガンダの違いがわからない】ってエントリーを載せましたけど、この本で「端的に言えば、近代学校教育には二つのモデルがある。軍隊と監獄である」とスコーンと書かれていていました。
あいたたた。
フーコーを引き合いに出した話なんですが、みもふたもありません。
でも、まぁ、本当にそうなんでしょう。従順に働く人を作る機関、それが近代の学校。
自分の実感にも合います。うむむ。

もちろん、これはあくまで国のシステムとして教育を見たときの話です。
たとえば教育を「教師と生徒の関係」として見た場合は、おのずと避けられない人間的なやりとりの話になったりします。

この本はそういう色々な角度から「教育とはなんぞや」について触れています。
大学の教育学部で使う為のテキストらしいのですが、正直この人、かなりぶっとばしてます。
学力低下問題とか学級崩壊とかのとらえ方が平たい感じはするものの、教育の難しさはつまり人の謎に迫る難しさと同じであるという観点で、人の霊性についても触れていたりして、教科書的な感じはあまりなく、刺激的な本です。
しかも、注釈がものすごい多くて(本文より多いページもちらほら)、著者の人となりが伝わってきます。

私は著者の思い入れが強い本は好きなのでオススメですが、ちょっとクセがあるかも知れません。
「人を教育すること」について掘り下げて考えたい人には良い一冊ではないでしょうか。


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