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「テレビゲーム解釈論序説/アッサンブラージュ」八尋茂樹 [それでもどっこい生きてます]

最近ではゲーム脳に代表される様に、とかくテレビゲームは悪者扱いされがちです。
犯罪を犯した少年の部屋から暴力的なゲームが出てくるたびにワイドショーではコメンテーターが眉をしかめて「こういうゲームの影響は無視はできないでしょうね」などと、何か言っている様で何も言っていないコメントをしたりしてます。

で、そういう世の中の風潮に対して、ゲーム愛好者であり、かつ製作者の私としては、感情的に「コイツら何もわかっちゃいねぇ!!!」と思う訳です。いつもいつも。

そう思いつつも、この前の【「退化する若者たち―歯が予言する日本人の崩壊」】の感想にも書いたように、若者vs大人という形で対立してるだけでは不毛なこともまた事実。
この本は、そういう「批判」か「擁護」という不毛な流れを変える、別な見かたを提示してくれます。

ただ、正直にいうと、私はあまり本の細かいところを覚えているタイプじゃないので、解説めいたことを書くのは苦手です。
もちろん、いつもどおり印象だけの感想を書くこともできますが、この本は印象で語ることの危険性が高い本だと感じています。

たとえば、RPGの暴力表現や死の表現の分析とか、美少女ゲームの性(セックスおよびジェンダー)の表現についてとか、とても興味深いのですが、この項目を挙げるだけですでに誤解されている気がします。
それぐらいゲーム有害論に対する思い込みは、若者大人限らず(含む自分)強いものがあると思うのです。

というわけで、最後に帯にあるこの本のコンセプトをのせることにします。
とりあえず、ゲーム有害論に興味がある人は読んでみることをオススメします。

~~
テレビゲームは悪か?
凶悪犯罪を犯した少年の部屋から出てきたゲームソフトは、100%「有害」とみなされる。しかし、ゲーム悪影響論の大半は、そういった作品を未体験のオトナによって推測で組み立てられてきた。
今こそ、若者はゲームを学問することに目覚め、大人のゲーマーはゲーム論を構築し、印象論のみのゲーム批評/擁護に決別すべき時ではないか。
本書は、本格的ゲーム批評家を目指す者の必読書、今後のテレビゲーム研究の基本文献である。
~~

あ、あともう一つ。

製作者の視点から見た場合、この本をみて自分が作るものにどうフィードバックすべきかについて、とても慎重になる必要があると感じました。
無自覚で望まない悪影響は排除したいですが、結果、それが平坦な何も伝わらないゲームを生み出す可能性もあるからです。難しい問題ですが、こういうことをキチンと考えるキッカケをくれたことにとても感謝しています。

テレビゲーム解釈論序説/アッサンブラージュ

テレビゲーム解釈論序説/アッサンブラージュ

  • 作者: 八尋 茂樹
  • 出版社/メーカー: 現代書館
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 単行本


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